設立趣旨

~ 今までの活動から、これからの活動へ ~

生涯キャリア時代に向けて

企業の持続的成長に向け日々奮闘される経営陣・管理職・社員の皆様は、マネジメント、仕事、キャリア形成上の課題に加え、生活上の悩みなど、多様で複雑な課題をかかえはじめています。

また、企業側の要因や介護・子育てなどの個人的事情により、組織を離れざるを得ない人も出はじめています。定年という年齢の壁により、不本意ながら職場を去る方も増えるでしょう。これらの方々の多くは、意欲も能力も高く、組織を離れてからも何らかの形で仕事をし続けたいと願っておられます。

若い人に目を転じますと、潜在的能力が高いにもかかわらず、コミュニケーションの課題などから、学校や職場での集団生活に適応できず、力を発揮できていない人も増えています。

こうして日本の労働市場をみるにつれ、「これからは、組織(企業)に所属する・しないに関らず、持てる力・才能を社会で発揮できるようにするための、個人に向けた、新たな仕組みづくりとビジネスサポート&キャリアサポートが必要」と考えるに至りました。

少子高齢社会である日本において、働きたい人・働こうとする人は、年齢性別を問わず社会の「宝者」です。「組織の中で活躍する人、組織に所属せず活躍する人、それぞれのスタンスで、社会に貢献できる仕組みづくり」、つまり「意欲と能力のある方が、人生その時どきの生活背景に応じて、力を発揮できるような仕事環境づくりとキャリア形成力」がこれからの時代には必要だと考えます。

ダイバーシティ時代に向けて

一方、日本企業は、技術やサービスの質の高さは世界でも認められているものの、生産性が低く組織も個人もその見返りを十分受けることができていない状態です。この現実は、日本の閉鎖的な社会に対する警鐘であると感じています。

今、日本企業、日本社会には、イノベーションが必要です。そのイノベーションの確立を高めるための一つの方策として、多様な価値観の投入が考えられます(Diversity&Inclusion)。多様な人の多様な知識・技術・ノウハウ・経験が集まることから、思いもよらない考え方や気づきがおこり、新たな想像から創造へとつながります(Ingenuity)。仕事のプロセスに変革がもたらされ生産性が向上したり、今までにない商品・サービス・事業が創造されるなど、ビジネスの可能性が高まるのです。(Innovation)

これからグローバル社会で日本が律するためには、「多様な人材の多様な価値観・能力を尊重し、活かし合うことのできる組織・社会風土の醸成」が不可欠です。ダイバーシティの推進は組織にとって重要な経営課題であり、その実現は現場の管理職のマネジメント力(ダイバーシティマネジメント)に委ねられているといっても過言ではないでしょう。

イノベーティブな組織へ、人へ

日本の次のステージに向かって、株式会社キャリアンは、新たな視点、様々な切り口から組織に、個人に、活動を展開して参ります。
「日本のあらゆる側面にイノベーションの可能性を!」「組織と社会にダイバーシティの推進を!」「働く人一人ひとりにキャリアの実現を!」と願い、一歩ずつですが、新たな活動を重ねて参りたいと存じます。
これからも、よろしく 御教示、御支援を賜りますようお願い申し上げます。

平成25年(2013年) 6月吉日
株式会社キャリアン 代表取締役 河野真理子